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ヘッドハンティングの起源

社長コラム

企業が求人情報を一般に公開せずに、ヘッドハンターと呼ばれる専門家に候補者を探してもらう採用手法、ヘッドハンティング。
そもそも”ヘッドハンティング”という仕事はどのように生まれ、日本に伝わってきたのでしょうか。
1987年、終身雇用と年功序列が当たり前で他社から人を“スカウトする”ことはご法度だった時代に、日本で初となるエグゼクティブサーチファームとしてイーストウエストコンサルティングが発足しました。
本記事では、ヘッドハンティングがどのように誕生し、日本に流入してきたか、ヘッドハンティングの起源を時代背景とともにお伝えいたします。

ヘッドハンティングの起源

1929年のニューヨークから始まった世界大恐慌
多くの会社が倒産した。
その時に新鋭コンサルティング会社として発足していたマッキンゼーや、大手監査法人のPwCKPMG等が管財人となり倒産した会社の処理に当たっていた。
そこで会社は株の暴落で倒産したが、中に優秀な人材がいる事に目を付け、彼らを必要とする企業へと紹介を始めた。 

その後、1951年にマッキンゼーのエグゼクティブサーチ部門からワードハウエルが独立し、エグゼクティブサーチの草分けとなる生粋のヘッドハンティング会社が産まれる。
そして1953年にはハイドリック&ストラッグルがBooz Allen Hamiltonから独立、1960年代後半にはKorn/Ferry が監査法人KPMGから独立した。
このようにエグゼクティブサーチ(俗名ヘッドハンティング)は企業の発展や再構築に重要な任務を任せられ、経営の要となって存在して来たのである。

日本では1986年に人材派遣法が成立する前までは人材ビジネスは存在しておらずコンサルティングの一環として人材の紹介をしていた。
1980年代中盤より外資系企業が日本の市場に参入し始めたのを機に欧米のサーチファームがそれらの企業からの依頼を受けて日本でビジネスを展開出来る人材のヘッドハンティングをスタートさせた。
只、それら欧米のサーチファームは限られた人数で外資系の需要を満たす事は容易では無かった。

そこで発足したのがイーストウエストコンサルティングを始めとする日系のヘッドハンティング会社である。1987年の規制緩和で人材ビジネスがスタートしたころである。
エグゼクティブ層だけでなく一般人材を含む人材紹介会社は1990年には400社ほどに膨れ上がった。

しかし日本経済の株と不動産バブルの崩壊によりマーケットが一挙に冷えた為、人材紹介会社も200社と半分にまで減少した。
その後も1990年代も多くの外資系の市場参入は続き、再び人材紹介会社が増加していった。
厚生労働省によると2022年時点で紹介ライセンスを保有する紹介会社は28,000社にも及ぶという。

 

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